業務用エアコンクリーニング浦添市

業務用エアコンクリーニング天吊りタイプ

沖縄県浦添市にて三菱製業務用エアコンクリーニングです。

airconditioner overhaul okinawa
三菱製天吊りパッケージエアコン

今回のエアコンは6馬力天吊りタイプのエアコン4台の依頼でしたが、最近冷えが悪くて買い替えを検討しているとの事で伺いましたが、ガス漏れなどはなかったのでクリーニングすればまだまだ使用可能だと思いますのでクリーニングしてみましょうと提案させていただきました。

 高さが3m50㎝ほどの位置に設置されていたので脚立の昇り降りや作業にいつもより慎重さが必要でした。

普段は5尺か6尺の脚立でだいたい間に合いますが、今回は10尺の脚立で対応です。新築の建築現場などではよく使う高さの脚立ですが、クリーニングではなかなか出番はないですね。

こちらのエアコンは2008年製と記載されていましたので11年間はフィルターのみの清掃しかした事がなく、初めてのエアコンクリーニングだそうです。

下から見ただけでもそれなりの汚れが確認できます。吹き出し口付近が結露しているのも見えます。

典型的な目詰まりの現象

ルーバーにはその結露が原因なのか白い綿のようなカビが付着しているのも確認できます。4台ともほとんど同じような汚れでした。

4台のうち1台だけですがクリーニング前に風速を測ってみましたが、風速1.8s/mほどで吹き出し温度が16度ほどでした。

温度は十分ですが風速が弱いです。こうなると先ほどの写真で確認できた結露が発生しやすくなります。このエアコンは白い冷気が出ているのも確認できていました。

どちらも熱交換器が目詰まりすると起こる症状ですね。

早速分解していきますが、分解するにあたり特殊な事はないので細かい工程は省かせてもらいます。

実際のカビ汚れ

分解したドレンパンですが、プラスチック部分に黒いカビ、吹き出し口に近い断熱材付近には白い綿のようなカビが見えますね。

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ドレンパン 内部のカビ

目には見えませんが、風でカビが飛んでいたかもしれませんね。

続いてシロッコファンですが、こちらも本来真っ白なはずの部分がカビで真っ黒に。ファンモーターと切り離して高圧洗浄機で徹底的に洗浄します。

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ファンモーター・シロッコファン

油汚れがなかったのでパーツの樹脂部分の汚れは比較的落ちやすかったです。

熱交換器裏側から洗浄の重要性

熱交換器の洗浄です。熱交換器を表面から見ても目詰まりは確認しづらいです。この天吊りタイプのエアコンは構造上、熱交換器裏側から徹底的に洗浄しないと目詰まりは解消できません。もちろん表側からもやります。

違う業者さんではシロッコファンを外さずにそのままクリーニングする業者さんもいるようですが、シロッコファンを外さないと熱交換器裏側は洗浄できません。表側だけ綺麗にして見た目だけ綺麗にしているという事です。

熱交換器の洗浄だけで1台40分以上かかりました。そのうち裏側からの洗浄が30分ほどでしょうか。裏側からの洗浄がそれだけ重要という事です。手が入りづらいから作業がはかどらないのもありますけどね。

洗浄後のドレンパンとシロッコファンも綺麗になりました。

洗浄したパーツを組み立てて試運転していきます。見た目が綺麗になるのは当たり前の事です。大切なのはエアコンクリーニングした事によって能力が復活したかどうか、臭いが改善されたかが大切です。

クリーニング後

今回の問題点は風速が弱かった事でしたので、洗浄後風速を再度計測してみます。

先ほど1.8s/mほどだった風速がなんと4.8s/mほどまで回復していました。白い冷気も出ていません。これで結露する事もおそらくないでしょう。これでも結露するようなら使用環境の問題になってくるので、その場合は保温テープなどで対応するようにしましょう。

まとめ

エアコンクリーニングで見た目が綺麗になったと喜ばれるのはとてもいい事なのですが、エアコン本来の性能に少しでも戻してあげる事が本来の目的です。

言い方も『エアコンクリーニング』ではなく『エアコンオーバーホール』が適当な表現ですが、オーバーホールと言ってもピント来ない方が多いのであえてエアコンクリーニングと言っています。

風速も戻った事で電気代が少しでも安くなることを期待してこの日の作業終了です。ご依頼ありがとうございました。

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