Panasonic CS-P160U4A業務用エアコンクリーニング
こんにちは。
Panasonic製CS-P160U4A
浦添市の飲食店にてPanasonic製CS-P160U4A業務用エアコンクリーニングです。
こちらの飲食店様はエアコンの風の出が悪くてお店の中が暑くて困っているとのご依頼でした。
エアコンの故障だと思い修理の依頼をしてみたところ、サービスマン曰く汚れが原因だからクリーニングをした方がいいと言われたので僕のところに依頼してくれたそうです。
熱交換器の目詰まりによる風速低下
作業前に18度の急に設定して運転して風速を測ってみたところ、なんと1.1m/s程でした。
風速がこれだけということはお店が冷えなくて当然ですよね。
早速分解していきます。
本来は天井材に埋め込まれているタイプのエアコンですが、飲食店などはこのようにスケルトンで使用しているところがよくありますね。
本体のパネルを外して基板を外してドレンパンを外す時ですが、夏場はドレンパンに結露した水が溜まっていますので、この黄色い丸印のところからある程度の水を抜いてドレンパンを外した方がいいでしょう。
ドレンを完全に抜く事は難しいですが、ドレンパンを外した時にドレンが一杯だとあっちこっちに水がこぼれてしまう危険があり、現場を無駄に濡らしてしまうのでオフィスKではこの方法をとっています。
ドレンポンプもこの通り汚れがついていました↓
送風ファンとファンを外して分解完了です。
熱交換器の汚れ・目詰まり
風が出ない原因と思われる熱交換器の汚れがこちらです。本来あるはずの隙間がほぼ汚れで埋まってしまっていました。
風が出ない原因はこれで間違いなさそうです。↓
新品で購入してまだ2年ほどしか経っていないとの事でしたが、2年でここまで汚れるなら半年に一度のペースでエアコンクリーニングしてもいいかもしれません。
熱交換器が全体的に汚れで黒くなっています。↓
洗浄前の養生
養生するとこんな感じです。本体の周りをマスカテープでぐるっと覆って水が外に飛び散らないようにします。
その水をホッパーで受けてホースを通じてバケツに流すようにします。↓
洗浄前のドレンパンです。スライムになりかけの汚れがたくさんありました。↓
ルーバーモーター
化粧パネルにはルーバーモーターがついているのでそちらも分解します。黄色の丸印のところ二箇所にルーバーモーターが入っていました。↓
対角線にも同じように二つ入っていたので合計4つのルーバーモーターが入っていました。こちらは機種によって入っている個数が違うのでその都度確認しながら外しましょう。
間違ってもつけたままの洗浄はしないで下さい。
お店の外の駐車場で分解したパーツを洗浄します。
作業中の汚水
続いて室内機の洗浄です。薬品を散布した際に出てきた汚水です。↓
水が真っ黒なのが分かります。この水が透明に近づくまで水で洗い流します。
この日はバケツ6杯分の水で洗い流しました。
作業後の室内機
洗浄後の室内機がこちらです。↓
洗浄前には真っ黒だった熱交換器が本来のアルミの色を取り戻しているのが分かります。
作業後の熱交換器
そして、今回の洗浄の一番の理由だった熱交換器の汚れによる目詰まりからくる風速の低下を招いていた汚れがなくなり、本来熱交換器にあるはずの隙間ができています。
これで風をしっかり吸い込む事ができるようになり、冷たい風を大量に吹き出してお店を冷やしてくれるはずです。
逆に風速が戻らなければ違う原因のはずです。
先ほど汚れがたくさんあったドレンパンもこの通り綺麗になったので当面ドレンパンの詰まりによる水漏れの心配も解消されました。↓
併せてドレンポンプとフロートスイッチも綺麗にクリーニングしたのでこちらも詰まりやフロートスイッチの誤作動などの心配は当面ないでしょう。↓
この後分解・洗浄したパーツを組み立てて試運転しました。
その結果なんと、風速5.6m/sまでアップしました。単純に洗浄前の5倍の数値に上がったという事ですね。
これでお店の中も十分に冷やせるでしょう。
まとめ
汚れによる能力低下は徐々に起こるので毎日その場にいる方は判断が難しいのが現状です。
飲食店様は夏場にエアコンが効かなかったらお客様が入らなくてお店の売上にも大きく影響してくると思います。
定期的なメンテナンスをお勧めいたします。
オフィスKでは年間を通しての定期メンテナンスも承っておりますので、是非ご相談下さい。
今回のご依頼ありがとうございました。
オフィスK 098-989-1213