エアコン取り替え工事オフィスK
旧型パッケージエアコン
先日エアコンクリーニングの依頼をいただいたお客様でしたが、色々とあって取り替え工事となりました。
こちらの機種は三菱製パッケージエアコン6.3kw壁掛け型です。
設置から15年ほど経っていて今まではエアコンクリーニングされた事ないので初めての依頼だったそうで、熱交換器も中のシロッコファンもかなり汚れていました。洗い甲斐のあるエアコンだなと思っていましたが、フィルターを外す際に本体を軽く触ってみるとグラグラと動きました。
施工ミス?
本体を横から見てみると背板に引っかかっていません。なんとか引っ掛けてみようと思いましたが引っかからず。
お客様と色々試してみましたが引っかけられず、取り替えとなりました。
15年間そのままだったという事なので危ないですよね。お客様もこのタイミングで初めて知って良かったと言っていました。
早速作業開始です。
ポンプダウン作業
まずは配管内に充満している冷媒を室外機に閉じ込めます。通称ポンプダウンですね。
リモコンで試運転にして、室外機が回り始めるのを待ちます。
室外機が回ったら、細管の弁を六角レンチで閉めます。マニホールドを見ながら圧が0mpaを下回ったら素早く太管の弁も閉めます。
これでポンプダウン完了ですね。たまに弁の閉めが甘くてガスが少しづつ漏れている場合がありますので、弁はしっかり閉めましょう。
室外機と配管を切り離して室内機の撤去に移ります。
室内機撤去
室内機は横幅が長く、仕様書を見ると1400mmと書いてあります。とても長いです。そして重さですが、なんと24kgと書かれています。
上の写真の右側の赤丸部分だけに室内機が引っかかっていて、左側の❌の部分は引っかかっておらず本体が浮いていました。
右側だけでかろうじて15年間耐えていたと考えると運が良かったとしかいいようがありません。
背板を壁から外すと今までのビス穴がぼこぼこ開いていたのでコーキングで埋めておきました。
アース線の必要性
そして新しい背板を取り付け、新しい本体を取り付けましたが、その際はアースも忘れないようにしましょう。
漏電した際に人体への感電を防いでくれます。
偏見になってしまいますが、安いのを売りにしている設置業者さんの多くはこのアースを取らないようです。もちろん乾いた場所に設置する場合はアースを設置しなくていいとは据付説明書には書かれています。
ただ、漏電した場合はとても危険です。設置しておいて損は全くないでしょう。
室内機の設置が完了しました。かなりコンパクトになったのが分かりますか?
数字で見てみると、横幅が799mm、重量はなんと9kgです。横幅がマイナス60センチ、重量はマイナス15kgです。とてもコンパクトになりました。
サイズダウンという選択肢
あ、ここで一つ補足ですが、以前設置されていた機械は『6.3kw』という容量のパッケージエアコンでしたが、今回は『5.6kw』というワンサイズ落とした家庭用エアコンにしました。
そこにはとても大きな理由があります。
以前の機械はパッケージエアコンでしたが、今回はどっちみち家庭用エアコンを設置する予定でした。
そこは大きな問題ではないんですが、サイズを現行のまま『6.3kw』にするか、今回設置した『5.6kw』にするかで約10万円の差が発生する事になったんです。
通常、もっと下の容量の機械の場合は、ワンサイズアップごとに1万円〜1万5千円アップですが、その値段設定はは『5.6kw』までなんですね。
『6.3kw』になった途端に10万円の差が発生するのです。
当初、そういう事情は何も知らないお客様は、今設置されている機械と同等品で見積もってと言っていましたが、僕が勝手に見積もりを2パターン作成して、事情を話したところ、今回のワンサイズ落とした機械を!
という事になりました。
ワンサイズ落としたのにもちゃんと理由があります。今までのエアコンでフルパワー運転をした事はなく、室内も十分冷暖房が効いていたという事。
そしてこちらの建物プレハブでしたが、壁面には断熱材が入っていた事、屋根が高く室内の天井材から屋根まで約1mほどあり、屋根の熱気が室内にこもりにくかった事。
それらを総合的に考慮した結果今回に至ったというわけです。
まとめ
エアコンは迷ったらワンサイズ上を買っとけば間違いないという事を言う人がたくさんいますが、中には逆の提案ができる業者がいてもいいのではないでしょうか?
ご依頼ありがとうございました。
エアコン取り替え・修理・クリーニングはオフィスKにお任せ下さい。