エアコンクリーニングのタイミングはここで判断!
エアコンクリーニングのタイミング
※実際の現場の写真と交えながらご紹介していきたいと思います。
National製CS-22RFH2006年製ルームエアコンクリーニングです。
13年目の機種になりますが、今回が初めてのエアコンクリーニングです。
フィルター自動お掃除機能はついていないノーマルタイプとなっております。
寝室に設置されていてあまり使ってないからそこまで汚れてないと思うよとお客様はおっしゃっていましたが、使用頻度は低くても設置から13年が経っているのでそれなりに汚れていました。
というかかなり汚れていました。
カビ臭い場合
試運転してみると臭いもありましたが、長年使用している方は毎日嗅いでいる臭いなので気にならない方が多いですね。エアコン内部の汚れというのはエアコンの性能低下・水漏れ・風がカビ臭いなどの症状が出ます。
この中で水漏れは一大事なので皆さんすぐに対応しますが、反応が遅くなるのが性能低下(具体的に言うと年々風が弱くなってくる)と風がかび臭い症状です。どちらも徐々に徐々にその症状が発生するので、使用している方が気が付きにくいのが特徴です。
目視
ここでエアコンクリーニングのタイミングの見極め方の一つとして提案ですが、目視で見極める事をお勧めします。
エアコン本体というのは壁の目線より高いところに設置されている事がほとんどで、手が届かない場合もあります。その場合は無理しないで下さいね。
ここでは踏み台に乗るとか背伸びで届いている事を前提に説明します。
熱交換器
まず、本体前面のパネルを外します。ここで見えてくるのがフィルターですね。ここに埃がたまっていると風が弱くなります。そのフィルターを外すと奥に見えてくるのが熱交換器をいう銀色の部分です。熱交換器というのは本来銀色ですが、今回の現場のエアコンは13年間の汚れが溜まっていたのでこういう色になっていました↓
カビで黒くなっているのがぱっと見で分かりますよね。目視で確認できる一つ目です。
シロッコファン
続いて二つ目の確認箇所ですが、こちらはシロッコファンと言って風を発生させる部分です。こちらの確認方法は、運転中にエアコン本体を下から覗くと風向を調整している羽根があります。それの奥の方に丸い横長の筒状がありますので、それに埃が付着してないか確認してみて下さい。こちらの部品はほとんどのメーカーが黒い部品にしていますので、カビは判断しにくいです。
下の写真はシロッコファンを外した写真です。綿埃が付着して羽根と羽根の隙間をふさいでいるのが分かりますね。こうなると風量低下の症状が顕著に表れるようになります。もう少し隙間がふさがれると水が垂れてくる事もあります。
僕らエアコン屋というのは風速計や温度計なども使用して修理が必要なのかクリーニングで改善できるのかを総合的に判断しますが、この2か所を確認する事がエアコンクリーニングのタイミングをご家庭でも判断できる材料かなと思います。
下から覗く場合は中が暗くて見えにくいと思いますが、スマホのフラッシュ機能などで照らすとすぐに分かります。
熱交換器のお手入れに関しては市販のスプレーがありますが、シロッコファンのお手入れ用品は今のとこ有力なのはなそうですね。
たまにシロッコファンを自分で掃除しようと割りばしかなんか突っ込んで羽根を何枚か折ってしまう方がいらっしゃいます。一枚二枚ぐらいでは異音はしませんが、あまりよくはありませんのでプロに頼んだ方が無難でしょう。
こちらが熱交換器の洗浄後です↓
さきほどの写真で真っ黒だった熱交換器も本来の銀色を取り戻しました。油汚れはついていませんでしたが、かなり長い時間、表からも裏側からも高圧洗浄しました。それだけ長年の汚れがこびりついていたという事ですね。
こちらはシロッコファンの洗浄後です↓
(洗浄後の写真撮っていなかったので別の機種の写真です。)
シロッコファンの洗浄後はしっかり隙間が確保されていますので、これなら風がきちんと出るはずです。
他のパーツも綺麗に洗浄して組み立てた後試運転して引き渡し完了です。
まとめ
いかがでしたか?
よくエアコンクリーニングは1年に1回が目安と言いますが、使い方や設置場所によって汚れ方は千差万別です。1年どころか半年に1回クリーニングした方がいい場合もあります。
なのでこのように目視で判断する事が一番いいかなと個人的には思います。
エアコンクリーニングはオフィスKまで。