ダイキンパッケージエアコンエラーコードH4

ダイキンパッケージエアコンエラーコードH4

 

ダイキン製パッケージエアコンエラーコードH4の修理です。

今回のエアコンは壁掛けタイプのパッケージエアコンでしたが、2003年製の機種という事なので設置から16年目の機種という事になります。

正直、買い替えを検討してもらった方がいい頃合いですが、とりあえず開けて見てみてという事になりました。

このエラーコードH4というのをまずはメーカーサイトで見てみると

 

H4

室外機のエラーです。低圧圧力スイッチの不具合を検知したことにより、停止しています。

考えられる原因
低圧圧力スイッチの不具合
・低圧圧力スイッチのコネクタ接続部の不具合
・中継ハーネスの不具合
・プリント基板の不具合
と出てきます。
他にもネットで調べている限りだと室外機の低圧圧力スイッチの交換かもしくは室外機基板交換で治ると書かれているサイトがほとんどでした。
念のためメーカーのサービスに電話で聞いてみましたがやはり同じような答えでした。

故障箇所の特定

現地につき、まず初めにガス圧を測ります。
すると、ガス圧はほぼ0でした。という事は、低圧圧力スイッチでも室外機基板でもない事が分かりました。
インターネットで調べた事をそのまま鵜呑みにする気はありませんが、メーカーのサービスマンに言われたら信じてしまいそうですが、そこは過去の苦い経験を教訓にしています。
できる事というのは、ある程度の可能性を絞り出したら、あとは自分で消去法で故障箇所を突き止める事です。
もちろんインターネットもメーカーも全く信用していないという意味ではありません。
例えばこのH4というエラーコードがメーカーサイトに低圧圧力スイッチの不具合という風に書いているのに、わざわざ室内機ファンモーターを調べたりはしません。
インターネットやメーカーに問い合わせて大体の見当をつけるぐらいの頭でいた方がいいという意味です。
コンデンサー ガス漏れ

ガス漏れ検知器

ガス漏れしている事は確定したので、漏れ箇所を探す作業に移ります。
まずはフレア接続部分にガス漏れ検知器をあてていきます。
反応なし。ガス圧が弱いので反応しない可能性もありますが、室外機の前面板を外してみました。
すると、コンデンサーの一部に一目見て分かるほど怪しい色をした部分がありました。そこに検知器を近づけると見事に反応します。
続いて検知器で反応があった箇所付近に発泡式のガス漏れ検知液を吹き付けます。
発泡しました。これでガス漏れ箇所の確定です。
コンデンサーのUの字部分に手当たり次第検知液を吹き付けましたが、反応があったのがとりあえず一か所だけでしたので、そこを溶接でロウ付けし、ピンホールを埋めていきます。

溶接時注意点

ここで注意ですが、コンデンサー部の銅管は、室内機と室外機をつなぐ銅管より肉厚がかなり薄くなっていますので、銅管と同じように熱し方をしてしまうと穴が開いてしまうので細心の注意が必要です。
ロウ付けをした後に真空引きをして真空を確認したのでガスを充てんしていきます。
ガスは空っぽなので、規定量の2.5kg充てんしました。
そのままではガスが入っていかないので試運転しながら充てんしていきます。
室外機から出る風も温かくなってきてガス圧も0.9mpa辺りで安定しています。
室内機はエラーも消えて順調に冷房運転できています。
これでいったん今回の修理は完了です。

まとめ

コンデンサーの腐食は他にもたくさん確認できましたので、今回配管の穴が埋まって規定のガス圧がかかり続けることによって、また別の箇所に穴が開くことは十分に考えられます。
それもふまえて、もしまた同じエラーで違う箇所に穴が開いた場合は買い替えも視野に入れた方がいいとお伝えさせていただきました。
業務用エアコンの修理はオフィスKまで。
098-989-1213

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