エアコンから風が出ない!?Panasonic製エアコンクリーニング
エアコンが効かない
Panasonic製CS-H259AZ2009年製エアコンクリーニングです。
こちらの機種はNationalの時のエアコンと同じ構造です。ルーバーの外し方が最近のPanasonic製とは若干違いますが大きな問題ではないでしょう。
今回のお客様は去年の夏にエアコンが効かないとの事で故障かと思い、設置した業者さんに診てもらったそうです。
その業者さんは故障ではなく恐らく汚れが原因ではないかと思い、僕を紹介してくれました。
そちらの業者さんは設置専門なのでクリーニングはできないので僕のところに依頼が来たようです。
早速クリーニング前の試運転をしてみたところ、横長の吹き出し口の真ん中辺りからしか風が出ていなくて、右側と左側からはほとんど風が出ていませんでした。
風速を測ってみたところ、右側と左側は0.3m/s程度で真ん中は2.3m/s程度でした。
明らかに風が弱いです。
これだと恐らく水が垂れてきたりしていたはずです。
風が出ない原因
分解していきましょう...
電装品を外しドレンパンを外すと中にあるシロッコファンが丸見えになります。(ドレンパンを外さなくても下から覗けば見えます)
見えますか?本来あるはずの羽根と羽根の隙間が埃でほとんど埋まってしまっています。
これでは風が出てくるはずがありません。
下の写真と上の写真は同じに見えますが、シロッコファンを外してあるので内部の奥の方まで見えています。
はっきり言って真っ黒です。
そういえば臭いも気になると言っていました。
そして熱交換器もはっきり言って真っ黒です。
外したパーツです。全てのパーツがかなりレベルの高い汚れになっています。
お客様に完全分解クリーニングのご案内もしましたが、予算が合わなくて通常のクリーニングとなりました。
設置が2009年なので今後は買い替えも検討されるそうなので賢明な判断だと思います。
臭いの原因
なかなかこんなアップで見れる部品ではありませんが、これだけ汚れていると臭いが気になるのも納得ですね。
パーツの洗浄後です。見違えるほど綺麗になりました。
臭いの原因除去
先ほどまで真っ黒だったドレンパン・ルーバー、そして埃まみれだったシロッコファンも綺麗になりました。
これなら臭いは取れているでしょう。
もう一つの臭いの原因であった熱交換器も綺麗にシルバー色を取り戻しました。
表と裏から交互に何度も高圧洗浄機で洗い流し、実際に熱交換器に鼻を近づけて匂いを嗅いでみて、カビの臭いがしなくなるまで洗浄します。
先ほど真っ黒だったエアコン内部のカビ汚れもこの通り綺麗に取れました。
試運転
洗浄後に組み立てて試運転です。
風速は右側、真ん中、左側全てで4.7m/s程度まで回復していました。
お客様も少し離れたところに腰を降ろしていましたが、『おーーー!風が出てるのが分かる!しかも全然臭くない!』
と、とても喜ばれていました。
その反応を見るたびに嬉しく思います。
まとめ
今回の汚れはなかなかレベルの高い汚れでした。通常、2時間ほどで分解から組み立てまで終わりますが、今回は3時間ちょっとかかりました。
単純に洗浄時間が長くなったからですが、うちでは追加料金などはいただきません。
ご安心ください、通常料金です。
エアコンが効かない、臭いが気になるなどエアコンの異変はオフィスKまで。