三菱パッケージエアコンエラーコードP5修理
こんにちは。
今回は三菱製パッケージエアコンエラーコードP5の修理になります。
早速三菱さんのホームページで検索してみると
【コード】
P5
【症状・原因】
ドレンオーバーフロー保護作動・漏水異常
【処置方法】
1.ドレンポンプが作動し水を吸上げているか?
2.ドレン配管の傾斜・詰まりの確認
3.ドレンパンの汚れはないか?
4.ドレンセンサの汚れはないか?
5.フロートスイッチの可動部への異物付着はないか?
6.室内基板CNPコネクタの外れはないか?
7.ドレンポンプが故障していないか?
という事でした。
こちらのお客様は飲食店で、呼ばれて到着した時が夕方6時ですでにお店がオープンしていたので、翌日の午前中に出直すことにしました。
翌日出直すとリモコン画面が消え、スイッチ操作ができなくなっていたので『昨日帰る時ブレーカー落としたっけ?』
と思いながらブレーカーを確認してみるとブレーカーは落ちていない。
若干嫌な空気が流れ始めました。
基板がやられたかもしれないので一応電圧を測ってみると、しっかり200vがかかっていました。
という事は完璧に基板がやられていますね。また別の問題が発生です。
エアコン修理の場面でよくあるパターンですね。
どこかが故障してどこかに負担がかかりすぎると基板が飛ぶ事があります。
故障箇所
人の体も同じですね。例えば右足を痛めて右足をかばって生活すると今度は左足や腰などに影響がきますよね?あれと同じです。
なのでまずは基板を取り外して見るとヒューズが飛んでいました。
そのヒューズをよく見てみると、ドレンポンプ関連のヒューズでした。
ヒューズを変えたらリモコン表示が復活したので作業再開です。
まずはドレンポンプの詰まりなのか故障なのかを確定させる必要があります。
なので一度分解してドレンポンプを外し、汚れを取り除き組み直してみます。
冷房を作動させてドレンパンに結露水が溜まるまで待つのも時間の無駄なので、いつもこうやってドレンパンに水を注入しています。
P5再点滅
運転から数分後、やはりP5が再点滅しました。
これでドレンポンプの詰まりではなく故障だと推測がたちました。
早速メーカーさんに問い合わせるとドレンポンプもフロートセンサーも在庫があったのでそのまま取りに行き故障部の交換開始です。
もう一度分解してドレンポンプとフロートセンサーをむき出しにします。
ドレン排水口
ドレンパンを外す前にこのドレン排水口から水を抜いた方がいいですよ。↓
マイナスドライバーなんかを隙間に入れればすぐ外れます。
↓こちらが問題のドレンポンプとフロートセンサーです。
毎度の事ですが、見た目ではどこの何が悪いか分かりません。
↓新しいのと並べてみました。
箱から出したばかりの新品なのでやっぱり綺麗ですよね。
これを付け替えます。
このカセットタイプのエアコンを普段からオーバーホールしている業者さんなら付け替え自体は難しいことはないでしょう。
取り替えて組み直して電源を入れ作動させてみました。
またいつものようにドレンパンに水を注入してドレンパンが一杯になる時間を短縮し、更に1時間ほど運転していましたが再度エラーが点滅する事もなく、今でも順調に動いているようです。
今回は原因がすぐにわかったので良かったです。
ご依頼ありがとうございました。
オフィスK 098-989-1213