海外製エアコン設置工事Senville
今回は珍しい工事となりました。
アメリカから沖縄に移住しているお宅にエアコンを設置するという案件でした。
そう聞くと普通のエアコン工事なのかなと思いますが、依頼主が言うには現調に来た2社に断られたそうで、うちが3社目だったそうです。
多くのエアコン屋さんも日本のエアコンであれば問題なく設置できるでしょうが、今回のエアコンがアメリカから持ってきたエアコンで尚且つ1対2のマルチエアコンだったので工事的には大掛かりになりそうな予感です。
でも遠いアメリカから沖縄に移住してきてくれてエアコンが無いのではとても不憫でないません。
他社が断った案件であれば、弊社では出来る限り受けていこうと思っています。
ですが、価格競争には参戦しません。
それと、法に触れる工事は行いません。
今回のエアコンがSenvilleというメーカーなのかな?そのエアコンのマルチタイプです。
室外機1台に対して室内機が2台設置できるタイプですね。
メリットとしては、室外機を置くスペースが1台分で済むので、置き場所がすっきりします。
デメリットとしては、室外機が止まってしまうと室内機2台とも止まってしまいます。
機械はお客様支給なのでそこは今回うちに発言権はありません。
普段の工事と違う店だけを確認しました。
まず、普通のルームエアコンは本体のそばに専用のコンセントがありますが、今回のタイプは室内側のコンセントはいらない代わりに、室外機に電源を持っていかなければならない事。
そして最大の問題が、海外製品なので電圧が足りない事でした。
コンセントに来ている電圧が206v前後ですが、機械に必要な電圧が208v~240vとなっていました。
電圧が足りません。
そこで今回はアップトランスという物を間にかませて電圧を220vまで上げることにしました。
今までやった事のない工事でしたが、これもいい勉強だと思いこの工事を受けました。
ただ、アップトランスというのは日本の電圧200vを海外製品に合わせた240vに上げるというのができない(はっきり調査したわけではありません)みたいで、いったんコンセントの電圧を100vに落とし、そこから240vに上げる仕様だそうです。
難しい原理は分かりませんがそういう事だそうです。
まずはコア抜きからです。
室内機2台分の穴を開けていきます。
エアコンステーションではシブヤの湿式ドリルを使用しています。
外部は外壁に合わせて黒のスリムダクトで仕上げました。
コーテープ、コーキングも黒で統一しています。
そして室外機は庇置きです。
重すぎて手上げは無理だという判断をし、アッパーにて上げ下ろしいたしました。
あらゆる機械を状況に合わせて使い分けています。
フレアナットは普通に2分3分でしたので特に問題はありませんでした。
連絡線も3芯を接続する使用でしたし、ドレンも日本のドレン径と全く同じだったのでその辺の工事は普段通りこなしていきます。
日本と同じ内容の細かいことは割愛しまして試運転時におきたミスを一つだけご紹介します。
今回アップトランスを2000w対応の物にしました。
室内機1台だけを冷房ふる運転の場合は全く問題なく動きましたが、2台同時にフル運転にするとアップトランス側の電源が落ちてしまう現象が起きました。
なので、2000wのアップトランスから5000wのアップトランスに後日変える事になりまして。
それで2台同時運転ができれば良しとしましょう。
これでアメリカ製のエアコンにも対応できる業者となりました。
沖縄のエアコン工事ほエアコンステーションまでお電話下さい。